「今年こそは英語を1からやり直してものにするぞ!」
皆さん一度はそう思ったことがあるんじゃないでしょうか?
でも、「いざ勉強しようと思っても何から手を使っていいのかわからない」
そういった方がほとんどですよね。
これから学習を始める方には最初にリスニングから始めるのをおすすめします。
その中でも「英語耳」は最もおすすめできる一冊です。
今回は「英語耳」について詳しくお話ししていきます!
概要
「英語耳」はリスニング学習に焦点を当てた英語学習テキストです。
サブタイトルに「英語耳: 発音ができるとリスニングができる」とありますが、その名の通り、英語の発音を正確に行うことがリスニング能力向上の鍵であるというコンセプトを掲げています。
著者は、英語の発音を正確に行うことがネイティブスピーカーのようなリスニング能力を手に入れるための近道だと主張しています。そして、それを実践するための勉強法を提供しています。
具体的な方法は「発音の反復」です。
これがホントに何回も繰り返して練習するんですよね。
でも体に覚え込ませる分だけ、きっとその効果を実感できると思います。
こんな人におすすめ
このテキストは今まさに英語学習を始めるという方におすすめです。
英語の学習は大きく分けると 単語、文法、リスニング、長文、スピーキングに分けられると思います。その中でどの勉強を初めに持ってくるのが一番効率が良いのか?
私のおすすめはリスニングです。
これから初学者の方にリスニングから始めるのがおすすめな理由を3つお伝えします。
ぜひ英語学習で一番初めに手に取る1冊をこの本にしてください。
①正しい音がわかることは全ての基礎になる
これから先、単語や文法を勉強することになってもリスニングは常に付いて回ります。
単語を覚えるときに間違った発音で覚えたら2度手間ですよね。
文法や長文を読む時も結局は頭の中で音読していますよね。それがもし間違っていたらとても非効率です。発音に自身のない部分は、例え頭の中で読んだとしてもリーディング速度を遅くする原因になります。
このようにリスニングは全ての学習をこれから始めるのに当たって土台となるものです。まずはリスニングから始めて学習体制を整えましょう。
②これまで勉強して来なかった分伸び代がある
これまでの学校英語で皆さんが最も多く時間を費やしてきたのは何でしょう?
おそらく単語の暗記や長文読解をイメージした人が多いのではないでしょうか。
学校英語のゴールは受験です。受験はスピーキングやリスニングのウェイトが低いので当然です。
これを言い換えるとリスニングには伸び代が残っていて、ちょっとしたことでグンとレベルアップできる可能性があるということです。
おそらく皆さん基礎単語に比べたら発音記号などは全然勉強した記憶がないのではないでしょうか?
リスニングの勉強にはきっとあなたの英語力を上げる鍵が隠されているはずですよ。
(※センター試験から共通テストに変わったことで、これまでは筆記200点、リスニング50点の250点満点だったものが、リーディング100点、リスニング100点の200点満点になり、得点配分の比率が1対1となりました。)
③頭で考える部分が少ない
リスニングや発声の学習内容は運動に近いような反復です。
理解が難しかったりすることが少なく、感覚でわかることが多いです。
なので勉強慣れしていなくてもやる気さえあれば完走できます。リスニングの学習を通じて「自分でも英語の自学をやり切れるんだ」という自信を作って欲しいです。
英語耳のメリット
①図を使ってわかり易く説明してくれる
発生する時の口内の形を断面図で説明してくれます。
ほとんどの方は発音する時の口の形は気にされたことがあると思いますが、舌や喉の位置までは考えたことはなかったのではないでしょうか?
これを可視化してくれるのはすごくわかり易いですし、納得感を得ることができます。
発声する際のガイドラインができて自信を持って練習することができるようになります。
②日本語と比較して説明をしてくれる
説明には頻繁に日本語と英語の対比を使用してくれます。
我々には日本人です ので やはり 日本語の特徴と提案し合わせてくれると理解が助かります。
英語耳のデメリット
①とにかく反復させる
具体的な学習方法は基礎発音の反復です。
野球の素振りなどをイメージしてもらうと分かりやすいです。
おそらく初めのうちは新鮮に感じてやれるでしょう。しかし続けていくと口が疲れてきますし、代わり映えのない単純作業なので飽きが来ると思います。
しかし頭で理解することが目的ではなく体に覚え込ませるのが目的ですので、何とかやり切って正しい発音をマスターしてほしいです。
②勉強場所が限られる
発声することが基本となりますのでカフェや図書館、電車の中でやるのは難しいです。
自宅での勉強は集中力が出ないという人は場所を探すのが一苦労かもしれません。
おすすめの進め方
①反復回数を守る
本の構成としては子音発音、母音発音、長文発音となっています。
それぞれのセクションに目標の反復回数が設定されているのでそれを達成するのをお勧めします。
質は問いませんので、まずは回数を達成するようにしてください。
理由は私がこの本を学習1発目のテキストとしておすすめしているからです。
この本には学習習慣を確立する役割も込めて私はおすすめしています。この本にある反復回数をやり切ることができれば、やり切ったという達成感が「私でも英語の自学ができるんだ」 という自信と習慣を必ず作ってくれます。
②長文音読素材には必ず好きな素材を選ぶ
長文音読素材はかなりの回数を繰り返すことになりますので、多少難しかったり、長尺のものであっても自分が1番好きになれる素材を選んでください。
好きなものを探すことができれば、反復は全く苦痛ではなくむしろ楽しいです。
私は前述の子音、母音のマスターや発音の仕組みなんか置いといてこれをやってほしいがためにこの本をおすすめしています。
私自身、自分の好きなアーティストのインタビューを300回読みましたし、その人になりきれるまでやりました。これが快感で最高に気持ちいいです。
英語学習を続けていると興味のない単語は忘れてしまいますが、最初期に勉強したことであってもこの長文はずっと今も覚えています。
長文音読素材を選ぶ際は欲を言えば 字幕付きのものがおすすめです。
まとめ
英語耳は英語学習を始める人の最初のテキストとしておすすめの一冊です。
このテキストを通じて「きっと今回の英語学習はこれまでとは違ったものになる」と思えるはずです。
顎が外れるまで繰り返し勉強して「英語耳」を手に入れましょう!