TOEICを一度でも受けた人ならパート5(文法問題)の難しさに驚愕しますよね。
しかしこのパートには攻略法があります。
それさえマスターできればパート5を得点源にすることができます。
そのためにはTOEIC文法特急がおすすめです。
今回はTOEIC文法特急について詳しく話していきます。
概要
「TOEIC L&R TEST 文法特急」は、TOEICの文法問題に特化した学習教材です。
基礎から応用までをカバーし、豊富な問題と解説で効率的な学習が可能です。
TOEIC対策のバイブルにして超ベストセラーであり、TOEICのスコアアップに役立ちます。
こんな人におすすめ
①TOEIC450点を超えた人
文法特急はある程度して勉強して基礎が身についた人におすすめです。
反対に基礎がない状態ではこのテキストは難しすぎてアレルギー反応を起こしてしまうでしょう。
しかし 中級から上級レベルの文法を重ねた人にはぴったりです。
②TOEICパート5が苦手な人
このテキストは全ての構成がTOEICパート5の攻略を前提に作られています。
単語の選定や文章の長さ、難易度など全てがTOEICの本番想定です。
TOEICパート5は難易度の高さから苦手としている人も多いと思います。
リーディングパート最初のセクションであるこのパートでつまずくことは、時間勝負であるTOEICにおいて負けを意味しています。
TOEIC攻略の鍵となるこのパート5を最も効率よく網羅しているのがこのテキストです。
しっかりとやり込むことで必ずパート5のスコアアップを果たせるはずです。
こんな人にはおすすめできない
①英語学習初学者を始めたばかりの人
英語学習初期の方にこのテキストはおすすめできません。
最低でも中学英文法と高校受験程度までの基礎英単語をマスターできている必要があります。
それらがなければこのテキストに太刀打ちできませんし、進める上でとても非効率になってしまいます。
②TOEIC受験を目的として英語学習していない人
本テキストは全ての構成をTOEICパート5の攻略に全振りしています。
このテキストをマスターすることでかなり高いレベルでの文法知識を得ることができます。
だからと言って日常会話ができたり、スムーズに口語表現ができるようにはなりません。
例えば海外旅行の限定的なシチュエーションでのみ使える英語だけでいいと言った方にはこのテキストはおすすめできません。
メリット
①スコアに直結する
前述の通り、このテキストはTOEICパート5に特化しています。
パート5を完全に網羅しており、無駄な問題や寄り道は一切含まれていません。
このテキストを隅々までやり込むことで着実にスコアアップすることができます。
パート5のスコアを上げることはTOEIC全体のスコアを上げることに絶大な効果があります。
時間との戦いであるリーディングパートにおいて、パート5を素早く終えれば残りのパートに余裕を持たせることができるからです。
これこそがパート5をマスターした人が持つ最大のアドバンテージなのです。
②目標タイムが書いてある
全ての設問に対して目標となる回答時間が書かれています。
これがパート5を攻略する上で最も大切なことです。
おそらく初めのうちは全く時間通りに解けないと思います。
まずは解けなくても時間通りに進めてみて目標とするテンポを体感してみてください。
最終目標を体感しているだけで勉強の効率は大きな差が出てきます。
ほとんどのテキストは回答時間の目安などは載せていないでしょう。
しかしそれでは答えを理解したとしても、実際のテストでは得点はできません。
実際のテストでは正答率に加えて回答速度も求められるからです。
このテキストはそれを踏まえて、実践的に作られています。
③何周もやり込める
このテキストはパート5を網羅しているとお伝えしましたが決して分厚い本ではありません。
むしろ必要最低限にまとめられており、その中で最大の効果を出すように作られています。
そのため難易度は高いですが、ボリュームは少なく何度も繰り返しやれるように設計されています。
ぜひ何十周もして全てのエッセンスを体で覚えてください。
④隙間時間にできる
このテキストは必要最低限のボリュームで作られていることから持ち運びが非常に楽です。
また全7章に分かれていますが1つの章の目標回答時間は全て5分未満です。
答え合わせを含めても10分程度の隙間時間さえあればいつでもやれます。
やればやるほど負担も減りますので常に持ち歩いて何周もやり込んでください。
⑤解説が充実している
良質なテキストの必須条件は解説が充実していることです。
ただ答えを乗せているだけでは何の意味もありません。
本テキストは正解だけでなく、他の選択肢がなぜ間違っているのかまでをしっかりと解説しています。
どこでつまずきやすいのか、どういったタイプの問題なのか、正解までの道順を全て説明してくれています。
問題を解くだけにとどまらず考え方をしっかりと身につけましょう。
デメリット
①初心者には難しい
このテキストはTOEIC450点以上からぐらいの中級者向けです。
初心者が取り組むには難しすぎてマイナスの要素ばかりとなってしまいます。
学習初期の方はまず基礎を固めるテキストをおすすめします。
②TOEIC特化である
このテキストはTOEICパート5の攻略に特化した専用テキストです。
日常英会話の習得などが目的の方にはおすすめできません。
おすすめの進め方
①目標タイムの通りに解く
パート5で重要なことは正答率はもちろんですがスピードが大切です。
パート5の役割は早く解き終えて、残りのパートの回答時間を稼ぐことです。
体にペースを覚え込ませるためにも必ず時間を測ってやってください。
そして初めの1回は指定された時間通りに解いてください。
もし制限時間内に答えがわからなければ次の問題に移ってください。
このようにして始めの1回はペースをつかむために使います。
②時間無制限で解く
次は同じ章を今度は時間無制限で解きます。
①の1回目で解いた答え合わせはまだしないでください。
1つの問題にどれだけ時間をかけても構いませんので自分の知識を総動員して考えてください。
ただし時間はいくらかけても構いませんが辞書や他のテキストを使って調べるのはやめてください。
この工程で「本当にわからない問題」なのか「時間をかければできる問題」なのかを区別します。
③答え合わせをする
上記①②を終えた後で初めて答え合わせをします。
この時、正解を丸暗記するのではなく、他の選択肢がなぜ違うのかも含めて問題の解き方を説明できるようになってください。
④間違えた問題に印をつける
一通り終わったら、間違えた問題には印をつけてください。
次に見返した時に自分が苦手とする問題の傾向を把握するためです。
⑤わからない単語の意味はテキストの隅に書き込む
わからない単語の意味を調べたら、次の周回の邪魔にならないスペースに意味を書き込んでください。
こうすることで次回からはこのテキストだけで学習を完結できるようになります。
それができればこのテキストの持ち運びやすさを最大限に活かすことができます。
テキストを汚すのが嫌なタイプの人もぜひ今回は書き込んでみて欲しいです。
⑥周回数を記録する
今後何周もしますので周回数を記録しておきましょう。
あとで振り返った時に、この集会数が自分の努力の証になります。
⑦同じ章ばかりやらない
ここまで終えたら1つの章が完全に定着していなくても次の章へ移ってください。
一回で全てを覚えきることは不可能です。
初めから何周もすることを前提として取り組みましょう。
理解度のイメージとして「1章を100%にしたら次の章を100%・・・」ではなく「1周目でテキスト全体を20%、2週目でテキスト全体を40%・・・」 といった形でやりましょう。
本番のテストでは難易度が低いものから高いものまで全てが出題されます。
それを全て同じペースで解く必要があります。
本テキストは常に本番想定でやりましょう。
⑧最低でも5周はする
これまでのやり方を踏まえて最低でもテキストを5周はしてください。
2、3周やった程度では定着は難しいです。
⑨持ち歩く
あとはこのテキストを可能な限り持ち歩いて、隙間時間があればやれるようにしましょう。
⑩音読をする
最後に番外編として、余裕があればぜひ音読もしてください。
「見て」 「書いて」 「読み上げて」 全ての刺激を使うことで、より定着が早くなるはずです。
まとめ
文法特急はTOEICに向けて勉強している中級者の方にぴったりなテキストです。
この本をしっかりとやり込んでパート5(文法)からスコアアップを狙いましょう。
きっと中級者の壁を破ることができるはずです。